長浜鮮魚市場の新鮮で美味しい博多の魚

福岡は海に向かって開かれた街として、古くから中国や韓国をはじめとするアジア諸国との海外交流の窓口として発展してきました。昭和三十年に開場した福岡市中央卸売市場鮮魚市場(長浜鮮魚市場)は、国に指定される特定第三種漁港の博多漁港を擁した全国でも屈指の産地市場であり、西日本有数の消費地市場でもあります。
玄界灘、日本海や東シナ海などの豊かな漁場で獲れた新鮮な魚介類が九州・西日本各地から集まり、福岡都市圏をはじめ関東・関西など全国各地へ生鮮水産物の安定供給を実現しています。
博多の魚をめぐる日本一早い駆け引き

海に向かって開かれた街「福岡市」の中心市街地「天神」の目と鼻の先にある長浜鮮魚市場では、午前3時から漁師の思いを背負った「せり人(卸)」と、消費者や料理人に届けるため安値でせり落としたい「せり参加人(仲卸)」たちによる魚をめぐる熱い駆け引きが始まります。
なぜ博多の魚は美味しいのか

近年、もつ鍋や水炊きとともに博多の魚が全国的に注目されています。出張や観光で訪れる方の多くが博多で魚を食べたいと話し、東京をはじめ全国の飲食店や魚通の方が福岡から魚を調達するようになりました。博多の居酒屋では「へたな魚は出せない」とも言われるほどです。
この博多の魚の美味しさには、3つの理由があります。
理由① 世界有数の漁場が近い立地
福岡・博多の北部には博多湾と玄界灘が広がり、昔から海に面したことを活かして商人や漁師の街として発展してきました。博多湾からさらに北へ向かうと壱岐対馬があり、その南西には平戸、五島列島と世界有数の漁場が博多を囲むように存在します。
どの漁場からも博多は近く、また人口も多いことから、博多の台所「長浜市場」には獲れたての良質な魚が集まるようになりました。
理由② 対馬海流(黒潮)が生み出す豊富なエサ
豊富な栄養を含む黒潮は、鹿児島付近で分岐して九州西方を北上し、五島灘を通過して玄界灘、対馬海峡へと流れ込みます。九州北部に広がる大陸棚(比較的浅い海)にぶつかることで流れを速め、日光と酸素の力を取り込み生命の大爆発を起こします。
プランクトンなどが大量に発生し、それを食べる鰯や鯵や鯖などの小魚が成長し増え、その小魚を食べる中・大型の魚たちも育つという豊かな食物連鎖が形成されています。
理由③ 鮮度を保ち、旨さを引き出す伝統技術
博多や九州北部では、昔から魚を大切に扱い、魚の味にも敏感でした。このような文化的背景もあり、いかに魚を美味しく食べるかにこだわり追求してきた結果、魚をより美味しく長持ちさせる血抜き、神経締め、氷締めなどの処理技術が発達しました。
漁師から市場、鮮魚店に至るまで魚を大切に扱っているからこそ、居酒屋や家庭でも驚くほど美味しい魚を手軽に食べることができるのです。
玄界灘の恵みを全国へ
このように、恵まれた立地条件、豊かな海流、そして長年培われた技術が組み合わさることで、玄界灘の海の幸は格別の美味しさを誇っています。長浜鮮魚市場から全国へと届けられる新鮮な魚介類は、日本の魚文化の中でも特別な存在として注目され続けています。

